過渡期的「始まり」前夜のHerbie Hancock
1968年のHerbie Hancock, Speak Like a Child。個人的な好みでいえば、これがハービーのジャズ的到達点。
Miles in the Skyのセッションが1968年2月と5月、その合間に録音。
1968.03.
ベースはマイルス・クィンテットからRon Carter、ドラムはMickey Roker。
リズムセクションというよりは、メインのピアノトリオ。そこに3管アンサンブルが加わって、ハービーのピアノがより際立つ。前作Maden Voyageも疑いの余地なく名盤だが、音構成のデザインがまったく違う。
このデザインの延長線上では、これ以上の作品を作れず。つぎの新たな展開はリズムの刷新。奇跡の1972年、Sextantがその到達点。Head Huntersのひとつ前。