2017-08-01から1ヶ月間の記事一覧

これも1973年のグルーヴ、Dave Liebmanの日本録音盤

1973年6月、マイルス・バンドのツアーで日本に来ていたサックスのDave Liebman、同じ時期に訪日していたStan Getzのバンドのリズムセクション、Dave Holland, Jack DeJohnette, Richie Beirachと。 First VIsit 1973.06.20&21. (ただし所有しているLPは1980…

Joe Hendersonのファンク、1973年のグルーヴ

1960年代半ばすぎまで、Blue Note時代のJoe Hendersonはリーダー・アルバムが充実した出来だが、同時にセッションでも都合よく使われ、彼も器用に合わせすぎたように思う。Blue Noteを離れたあと、MilestoneやVerveでは当初いまひとつ方向性が定まらず、やっ…

Miles at Fillmoreの翌月に、西海岸でLee Morgan

Miles DavisがChick CoreaとKeith Jarrettを従えてFillmore Eastやthe Isle of Wightでライヴしていた1970年夏に、カリフォルニアでLee Morgan。 CDには12曲も収録されているようだが、LPの4曲で十分 Live at the Lighthouse 1970.07.10-12. マイルス関係者…

Chick Corea's Another Return to Forever

Stan Getzのリーダー作だが、ほとんどChick CoreaのReturn to Forever。 Captain Marvel 1972.03. Stanley ClarkeとAirto Moreiraがおり(ドラムはTony Williams)、サックスをStan Getzの代わりにJoe FarrellにすればReturn to Forever。 Return to Forever…

裏(あるいは表?)In a Silent Way

Post-1968 Milesにとっては、Chick CoreaとDave HollandとJack DeJohnetteにくわえて、Joe Zawinulの参加が決定的に重要だった。 In a Silent Wayは自分のアルバム、と主張しているかのような。 Zawinul 1970.08&10? この録音の半年前にはマイルス・バンドか…

Post-1968 MilesのChick Coreaの「終わり」

1971年と1972年のChick Coreaのきらめきには手がつけられない。 マイルスから離れて驚異と奇跡の2年間、その始まりがA. R. C.で、ど真ん中にReturn to Foreverならば、締めはこれ、Gary Burtonとのデュオ。 Crystal Silence 1972.11.06. これ以降のChick Cor…

1972年、Keith Jarrettの音

奇跡の1972年、Keith Jarrettの当時未発表ライヴ音源 。すごい、秩序と無秩序の混在。 アメリカン・カルテットとなるリズムセクションのトリオ、Charlie HadenとPaul Motian。 Hamburg '72 1972.06.14 どうしてこんなにも音が違うのだろうか。比較しているの…

1971年、Chick Coreaの音

驚異の1971年、個人的にはChick Coreaの到達点。 Dave Hollandと一緒にマイルス・バンドを辞めた後の音。 A. R. C. 1971.01 Dave Holland, Barry Altschulとのトリオ。 1曲目はWayne Shorter作の "Nefertiti"だが、ところどころ辛うじてそうだとわかる、とい…

驚異の1971年、In a Silent Wayのあと、だが

Weather Reportの第1作、驚異の1971年。 Wayne Shorterの何度目かの「はじまり」。 Weather Report 1971.02&03. Joe Zawinulがいかに1 年前録音のIn a Silent Wayの中心だったのかがわかる1枚だが、少々ものたりない。 ドラムが軽すぎないだろうか?曲も短い…

マイルスからもうすこし離れた場所で、さらに一歩

Duke Pearsonがエレピを弾きプロデュースする1969年のDonald Byrd。 Fancy Free 1969. 05&06. これもエレピとパーカッション。 それとフルート。 Return to Foreverの最初とおなじ音の感触。 ただし、Chick Coreaの方がいろいろな意味で上手い、聴かせる。

マイルスからすこし離れて響く1968年の音

マイルスたちからはすこし離れた場所で鳴っていた1968年の音。 1960年代のBlue Noteのオルタナティヴな導き手、Duke Pearson。 The Phantom 1968. 06 Bobby Hutchersonのヴィブラフォーンと、ふたりのパーカッショニストのコンガが効果的。南米の雰囲気。 B2…

フィルモアとワイト島のあいだのChick Corea

1970.06のMiles at Fillmoreと1970.08のMiles at the Isle of Wightのあいだ、 Joe Farrellのリーダー作に参加のChick Corea。 Joe Farrell Quartet 1970.07. Joe Farrellのサックスとフルート、この時期のマイルスのリズムセクションChick Corea, Dave Holl…

「始まり」のKeith Jarrett、1971年

Keith Jarrettの「始まり」、Jack DeJohnetteとのデュオ。 Ruta and Daitya 1971.05.録音、マイルスのバンドに加わって1年経過、辞める半年前。 ECMからの発売は、1971.11録音のFacing Youよりもあと。 ピアノ、エレピ、オルガン、フルートを使い分けるキー…

過渡期的「始まり」前夜のHerbie Hancock

1968年のHerbie Hancock, Speak Like a Child。個人的な好みでいえば、これがハービーのジャズ的到達点。 Miles in the Skyのセッションが1968年2月と5月、その合間に録音。 1968.03. ベースはマイルス・クィンテットからRon Carter、ドラムはMickey Roker。…

1968年のKeith Jarrettは

1968年録音のKeith Jarrettのリーダー作2枚(Restration Ruin, Somewhere Before)は、ともにとっ散らかった内容で、なによりも彼の最大の魅力であるピアノの音の美しさが堪能できず、残念。 この年のキースの音として聴くべきは、Charles Lloyd, Soundtrack, …

Miles Davis Quintetに加わる2ヶ月前のChick Corea

チック・コリア、マイルスのバンドに加わる2ヶ月前の録音。 Bobby Hutcherson, Total Eclipse 1968.07 Bobby Hutcherson, Chick Corea, Harold Land, Reggie Johnson, Joe Chambers この演奏には、マイルスがチックにエレピを弾かせることにした理由のいった…

過渡期的「始まり」としてのFilles de Kilimanjaro

その「始まり」はChick CoreaとDave Hollandの参加。 1968.09の Filles de Kilimajaro の1曲目と5曲目。 チックはエレピ、デイヴはアコースティックベース、音の感触が新しい。 1968.06のHerbie Hancockはエレピ、Ron Carterはエレキベース。 グルーヴの柔ら…

Miles Davis at the Isle of Wight, 1970

現時点(2017.08)でのMiles Davisへの関心のピークは、ワイト島のライヴ。 DVDか、CDならば Bitches Brew Live の4曲目以降、全7曲。 1970.8.29. MilesDavis, Gary Bartz, Keith Jarrett, Chick Corea, Dave Holland, Jack Dejohnette, Airto Moreira. キース…